ダイエットの目的は「体重を減らすこと」ではなく「体を整えること」

ダイエットの語源は、ギリシャ語の「ディアイタ(=生活様式)」にあります。

つまり本来の意味は「健康的な生活習慣」を表しています。

しかし、日本における一般的のダイエットに認識は

「体重を減らすこと」

ですが、それだけを目的にしてしまうと、

  • 筋肉が減り代謝が落ちる
  • ホルモンバランスが乱れる
  • 免疫力が低下する

など、体の機能を弱らせてしまう可能性があります。

真のダイエットとは「体重を減らすこと」ではなく「姿勢や身体の中身を整えること」
それにより、筋肉を維持しすることでエネルギーを効率よく使い,脂肪を燃焼させることで健康的な身体になっていくのです。

ダイエットの目的は「体重を減らすこと」ではなく「体を整えること」

ダイエットの相談を受けた時、カウンセリング時に「1ヶ月で3kg落としたい」「10㎏痩せたい」と言いう方が多いです。

もちろん計画した目標は全力で応援します。

しかし、その目標が漠然としていることによりダイエットに挫折している方も多くみられます。

大切なのは数字よりも身体の中身の変化です。

脂肪を減らし、筋肉を維持・向上させることで、同じ体重でも見た目は大きく変わります。
筋肉は代謝を高め、姿勢を美しくし、冷えやむくみの改善にもつながります。

つまり、余分な栄養を摂取しないようにし、余分な脂肪を減らしながら健康的に引き締まった体をつくることが本当のダイエットです。

「日本ではダイエット=体重を減らすこと」

私もダイエットを始めた頃にはそう思っていました。

皆さんはいかがですか?

しかし、その認識によりダイエットの挫折が生じているかもしれません。

多くの人が「ダイエット=数字を減らすこと」と考え、

体重の増減だけで一喜一憂してしまいます。

しかし、体重という数字は体の中身を正確に反映しているわけではありません。

実際に筋肉がついて脂肪が減れば見た目は引き締まりますが、体重自体はほとんど変わらなかったりもしくは少し増えることもあります。

あなたはそれでも落ち込みますか?
きっと鏡に映った引き締まった体をみて喜ぶと思います。

トレーナーとして大切にしているのは

「体重よりも体組成(筋肉・脂肪・水分のバランス)」です。

体脂肪率や筋肉量を見ないまま体重だけを基準に一喜一憂することがダイエットの成功を遠ざけてしまう大きな要因なのです。

すぐ痩せダイエット法の健康被害

食事を制限したり、特定の食材に置き換えたりとこれまで数多くのダイエット法がブームになってきました。

テレビやSNSでは毎年のように新しいダイエット法が登場します。

糖質制限、ファスティング、スムージー、置き換え、16時間断食など、どれも一見効果的に見えますが
多くは短期間で結果を出すことを目的にしている点が共通しています。

ですが、上記にあげた短期間で体重が落ちるダイエット法の効果は脂肪ではなく「水分」と「筋肉」であるケースが多く、
見た目では一時的にスッキリしたように見えても基礎代謝が下がり、結果的にリバウンドしやすい体をつくってしまいます。

また、同じ物を食べ続けなければならないという事から長続きせず、栄養の偏りにより健康を損なうといった問題も抱えています。

トレーナーの現場でも、「以前〇〇ダイエットをして一時的に痩せたけど、戻ってしまった」という方が非常に多いです。

これは、ダイエットを

「一時的なイベント」

として捉えているためです。

短期集中ではなく、一生続けられる健康習慣としてのダイエット習慣を計画することが成功のポイントです!

さらにダイエットにハマすぎてしまうと極端な食事制限によるダイエットをしてしまう方がいます。

そのダイエット法は、ホルモンバランスの乱れ、冷え性、月経不順、肌荒れ、疲労感などの

「隠れた不調」

を招くこともあります。

この体調不良が極端な短期的なダイエット法によるものと気が付かない事も多く、体調不良が長引く事があります。

この方法では痩せたけど不健康という状態になってしまい、本当の意味でのダイエット成功とは言えません。

ダイエットはゴールではなく目標を設ける事

男女問わず『何度もダイエットに挑戦しては失敗してしまう』という方が多いのは、ダイエットの本来の目的を理解していないことが原因のひとつです。

ダイエットがうまくいかない最大の原因は

「ゴール設定の誤り」です。

ほとんどの人が「体重を減らすこと」をゴールにしてしまうため、

期間中に辛い運動や食事を我慢しすぎてしてしまい、設定した体重に到達した瞬間に「もう終わった」と思い、リバウンドのサイクルが始まります。

しかし、ダイエットの本来の目的は「痩せること」ではなく、
健康的な生活リズム・体調・メンタルを取り戻し、それを維持することです。

「体が変わるには時間がかかります。」

体重ではなく、筋肉量・睡眠・ストレス・ホルモンバランスといった内部の変化を意識できると、無理のない、持続可能なダイエットができるようになります。

この記事では、トレーナーの視点から、なぜダイエットは続かないのか?本当のダイエットとは何か?を解説し、正しい考え方で健康的に理想の体を手に入れる方法をお伝えします。

ダイエットの本来の目的を理解することが、成功の第一歩

「体重を減らすこと=ダイエット」ではない事は冒頭でも書きましたが、一時的に体重が落ちても筋肉量が減少し基礎代謝が下がることで、リバウンドしやすい体質になります。

真のダイエットとは、「体脂肪を減らし、筋肉量と代謝を維持・向上させること」

その結果として、体重が自然と減少し、見た目が引き締まり、健康的な美しさを得ることができます。

なぜ「体重」だけに注目すると失敗しやすいのか

数字の変化に一喜一憂してしまう

朝晩で体重が1〜2kg変動するのは、実は水分や食事量による一時的な変化。

それを「太った」「痩せた」と勘違いし、焦って食事を抜くなどの極端な方法をとることで、
体がエネルギーを溜め込みやすくなり、結果的に脂肪が増えやすい状態をつくってしまいます。

筋肉が落ちると代謝が低下する

食事制限だけのダイエットでは、体脂肪と同時に筋肉も減少します。

筋肉は「代謝のエンジン」と言われ、筋肉量が落ちると基礎代謝が下がり、
同じ食事量でも太りやすくなります。

これが「リバウンドの正体」です。

ダイエットの本当の目的は「見た目」と「健康」の両立

見た目の変化=体組成の変化

数字よりも大切なのは「体脂肪率」と「筋肉量」のバランス。
同じ体重でも、筋肉が多い人は引き締まって見えます。

理想的なダイエットは、筋肉を維持しながら脂肪を落とすことです。

健康的に痩せることで心身のパフォーマンスも上がる

食事のバランスを整え十分な睡眠を取り、適度に体を動かすことで
ホルモンバランスや自律神経の働きが整い、疲れにくくメンタルも安定します。

「痩せるため」ではなく、「もっと自分を快適に生きるため」のダイエットが本質です。

忙しい40代女性こそ意識したい3つのポイント

特に30代後半から40代にかけて基礎代謝が落ちやすい傾向にあります。
全ての年代が気を付けるべき内容ですが特に40代は意識するポイントです。

  • 食べないより、正しく食べる
    たんぱく質・食物繊維・ビタミンをバランスよく摂ることで、代謝が落ちにくくなる
  • 短時間でも筋肉を刺激する
    1日10分でもOK。スクワットや姿勢改善ストレッチで、体の代謝スイッチをONに。
  • 睡眠の質を整える
    睡眠中は脂肪燃焼ホルモンが分泌される時間帯。寝不足は太りやすさの原因です。

ダイエットの本質は

「数字よりも体の質を変える事」
「健康で美しく生きること」

そのためには、体重計よりも鏡と自分の体調をチェックする習慣が大切!

忙しい毎日でも、無理のない習慣を積み重ねることで、理想の体は確実に近づいていきます。